タクシー業界の厳しさ

こんにちは。

この記事では京浜交通圏(横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市)でタクシードライバーとして働いて感じた現実を紹介します。

私はコロナ明け2023年11月にタクシー会社に転職し、約2年働きました。

「タクシーって、車を走らせてお客さんを乗せるだけでしょ?」


そんなふうに思われることがよくあります。私もこの仕事を始める前は、正直その程度に考えていました。けれど、いざハンドルを握って日々走り出すと、その想像は甘かったと痛感させられます。ここでは、私自身が感じているタクシー業界の厳しさを少しお話しします。

生活リズム

タクシードライバーの勤務はとにかく不規則です。

私は隔日勤務という働き方でした。簡単にいうと1日中働いて、次の日が明け休みという流れです。月に2-3回3連休があります。1回の勤務が15-18時間です。


朝7時に家を出る日もあれば、深夜3時にようやく帰宅する日もあります。

特に夜勤は体がついていかず、最初の頃は胃が痛くなったり眠気に襲われたりで大変でした。気を抜いたら事故につながるので、眠気との戦いは本当に過酷です。

お客様対応

車内は一期一会の空間です。

「ありがとう」と笑顔で降りてくれる方も多いですが、すべてがそうではありません。酔っ払いに絡まれたり、遠回りしたと疑われて怒鳴られたりすることもあります。心の中では落ち込んでも、運転席に座る以上は冷静さを崩してはいけません。そういう時は正直、精神的にすり減ります。

物価高と物流高がもたらす影響

ここ数年で特に感じるのが、物価の高騰によってお客様が減ったことです。

コロナ明けはタクシーが少なくて、忙しかったです。おかげで給料も良かったです。

しかし、ここ2年で米ひとつとっても物価が高くなりましたよね?なのに私たちの給料は上がらない。。。

  • ガソリン価格:2021年には全国平均で1リットル140円前後だったものが、2024年秋には1リットル170〜180円台
  • 乗車数と単価の減少:私の場合は毎回東京など区域外に飛んでました。いわゆるロング(長距離客)です。2025年になってロング客が減りました。いや、タクシーが増えたから他のタクシーに取られたかも、、、、

この影響で、「できるだけタクシーに乗らず節約しよう」と考える人が増えました。実際、以前なら帰宅時に気軽にタクシーを利用していた会社員の方が、今では電車やバスに切り替える場面をよく目にします。

燃料費も私たちにとって大きな負担で、走れば走るほどコストがのしかかる。会社の改訂で歩合率が下がってしまいました。売上が減っているのに経費は増える、まさに板挟みの状況です。

日によって売上は様々

収入は歩合制なので、売上が落ち込めばそのまま生活に直結します。

「今日は乗車が少なくて全然売上が伸びなかったな」と肩を落とす日もあれば、イベント帰りや雨の日にお客様が一気に増えて救われることもあります。毎日がギャンブルのようで、常に先行きの不安がつきまといます。

2025年になって平均、平日は4-5万、休日は6万円という感じです。1日3万円というときも珍しくありません。

変わりゆく業界の中で

最近は配車アプリやライドシェアが普及し、お客様の流れも従来と大きく変わっています。
「昔はもっと簡単に稼げた」というベテランの声を聞くたび、時代の変化にどう対応していくかが生き残りの鍵だと実感します。